願わくはシンプルな美しさを
安易に消費し続け、簡単に手に入る「物」に固執をして生きてきた。使い捨て、購買意欲に駆られ、新しくて綺麗なことに魅力を感じた。
愚かなことだと思う。
今、30半ばにして、自分の軸を漸く見つけたような気がしている。決して物が心を満たしてくれることはないのだと…。
使い捨てられる物たちは、製造された瞬間が最も美しく、綺麗で、魅力があるに違いない。それは手にした瞬間から劣化し、汚れ、価値が薄れていく。
いつしか手放しゴミとなり、それは環境を破壊し地球を蝕む。その対価を支払うためにあくせくと働くことに、何の意味があるのだろう。
『時間はお金で買えない』とはよく言うが、その言葉を理解している人がどれほどいるのだろうか。周りを見渡せば皆、企業コマーシャルに踊らされ、本来必要の無いものを手に入れるために、無駄な労働に時間を浪費している。
人生は短い。
人生は短いのだ。
物を大切にすることは、自分の時間を大切にすることに繋がる。愛着や思い入れを持つには、そこに携わった、若しくは想いを馳せた「時間」が必要だ。(その対象が物であれ、人であれ)
時間を大切にしたい。
お金で解決するより手間は掛かるが、掛けた分だけのメリットは得られる。自分の能力や感性が研ぎ澄まされる。思いの込もった丁寧な暮らしに、心は潤うのだ。
物と共に生きるということ。
今を生きるということ。
自分を大切に。
私は、今までの消費生活を捨てて生きたい。