mini Mischief♭

趣味=思考遊び

発達障害と里子

 

要保護児には発達障害が多いというデータがあります。里親会の講演で、「里親は児相や医療機関と連携して早期診断を仰ぐべき…」という内容が一部あり(某大学教授の講演でした)、失望したことを覚えています。

 
講演後の質問で、その内容を一蹴した里親がいました。
「大人が扱いにくい子どもだからと言って、愛着障害とか発達障害などとレッテルを貼り、その子が生きづらいよう人生のレールを敷き、大人の責任を放棄するのは如何なものか」
その通りだと思い、心の中でこの里親に賞賛を送りました。講演の後で児相の人も、「学者先生だから…」と苦笑い。
 
この出来事で、私の里親会への懸念は払拭されました。全国には児相問題や悪質な里親など、存在することは確かです。少なくとも、地元の里親会や児相は、子どもに真摯に向き合っている(人がほとんどである)。
 
発達障害としたほうが楽なんです。自分のせいじゃないから。大人は逃げ道や、言い訳が欲しいんです。だって仕事が忙しいから、だってやりたいことがあるから、だって大変だから。そのような責任放棄にも似た形で、境界型の発達障害児は増えていきます。その陰で、本当にケアが必要な子どもへの支援が薄れていきます。
 
発達障害に投薬する薬の売り上げは右肩上がり。疑問です。発達障害児の親の食生活も、疑問です。…少し話が外れましたが、要保護児だからといって、大人が扱いにくい子どもにレッテルを張ることに、私は反対します。
 
愛着障害?それは障害じゃない。
親が自分の存在を認めてくれなかったら、人間不信になるのは当たり前だ。それはむしろ、人間の正常な心の反応。人間の心に規格はいらないと考えています。